サラリーマンで博士号目指すためのステップ 周囲の理解

著者撮影 筑豊地区の空

社会人を取り巻く環境

普通にサラリーマンしていて、いきなり博士号目指すと言っても現実感ないと思います。

周囲の人もびっくりすると思います。

初めから博士号取るつもりで社会人大学院に入学してくる人は少ないような気がします。

特に文系で社会人になってから大学院に来られる方は、何らかの課題解決するためか、ステップアップするためかではないかと思います。

まずは修士号を取るつもりで入学される人が多いと思います。

修士号取った時点で、さらにそのまま博士後期課程に進む人は稀ではないでしょうか。

理由としては、サラリーマンと博士課程の期間を2年もしくは3年以上続けると心身ともに疲弊するからです。

修士号取った段階で、もう終わりにしようと思うからです。笑笑

進学の意思を周囲に伝えるべきかどうか?

大学院進学する事について周囲に伝えるべきかどうか?サラリーマンであるからこそ、この問題が現実として迫ってきます。

職場での評価もありますし、上司との関係性とか、企業の業態によっても反応が違うと思います。

元々有給休暇の取りにくいサービス業や、休みの日が固定でない方はかなり時間のやりくりがしんどいと思います。

実際に同じ研究室でサービス業に務められていた方がおられましたが、かなり研究室に来る時間の配分に苦労されておりました。

その意味では、周囲に進学の意思を示す意義もあると思います。周囲の協力がないと継続できないからです。

また、入学の際に社会人で院試を受ける際の条件として勤めている会社の推薦状を必須としている大学院もあります。

しかし、カミングアウトしたことによって被るデメリットも考えなくてはいけません。

大学院に通う事を良く思わない上司や同僚がいる可能性があります。

最初相談した上司も、そんな大学院通っても意味無いんじゃない?とかお金勿体無いよ。とか言われたものでした。

まあ、そのような他者の意見でぐらつくようでは大学院進学しない方がいいとは思います。

また、会社での重要な仕事につけなくなる可能性が高くなります。100パーセント仕事に没頭出来ない人に要職につけようとは思いません。

大学院通ってるから仕事が出来ていないと思われるのが嫌で、いつも以上に仕事頑張りました!

社会人のリカレント教育について理解のあるトップ経営者がおられる職場であって欲しいものです。

サラリーマンが博士号を目指すということは、周囲の犠牲の上に成り立つものと思いますので、周囲の方々への配慮する気持ちは忘れたらダメだと思います。

特に修士号を取るまでの間は、大学院に通わなければならないことも多いですし、レポート提出や、チームで研究して発表する事も多くあります。

いわゆる授業や講義を受けなくてはなりません。

また、定期的にある試験や、修士論文の中間発表や最終試験などの既に決定している日がありますので、その当日に仕事が入らないようにやりくりするのがとても面倒で苦労しました。

さらには、家族サービスの時間も研究時間にあてないといけません。家族の理解が最も必要でしょう。

それら、時間確保を継続して出来るかどうか?がとても重要と思います。

大学院入学試験の面接でも、継続して通えるか?という点が何度も確認ありました。

これら、状況を踏まえて社会人として博士を目指す準備をすれば良いと思います。

本日もご購読頂きまして誠にありがとうございました。

社会人(平凡なサラリーマン)が文系の博士号を取る意味

著者撮影 母校の大学院での修了式

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社会人として博士号取得を目指している方も増ているのではないでしょうか?

国も博士を量産すべきと言われていた時代もありました。

MBAなどの修士号取得されるサラリーマンの方は多いと思います。でも博士号となるとどうでしょう?

流石に金銭面や時間を割けるかといった問題がでてきます。また、その苦労に見合った得られるものがあるのか?といった悩みが出てきます。

やはり時間がかかるということはとてもネックです。家族がいれば、家族を犠牲にせざるを得ません。土日ほとんど研究室や自宅に閉じこもりっきりになりますし。

それだけの金銭的余裕と時間、家族や周囲の説得ができるかどうか。

それだけではなく、働く環境の変化も大きく影響与えます。私の場合2社目で尊敬する課長に、出会い、3社目の会社で大学院に通い始め、修士課程の1年から2年になる時に会社が買収される事になり転籍と移動があり、遠方から教授の指導を受け卒業しました。

修士号取得と同時に転職しました。それから3年後博士後期課程へと進学しました。

後期課程の間にも指導教授の退官があり、移動された大学院へボランティアでご指導頂くことになました。

つまり、自分だけの都合とかではなく、周囲の環境変化に対応していかないといけません。

修士2年、博士後期課程3年と規定されているので最低この期間は必要になります。

私は休学をし、最大限の延長をしました。

働きながらだと通常の期間での博士号取得はまず無理だと思います。

指導教授との仲が悪いとまず博士号取得は難しいと思います。様々なお願いをしないといけないからです。

長期戦なので様々なライフイベントをクリアしていかないといけません。勿論指導頂く教授のライフイベントも。

息子が小さい時だったので、充分遊んだり、くかまってやれたかと言うと、あまりできていません。家族の手術もありました。

家族や周囲の説得と同意ができないようではチャレンジしない方がいいかもしれません。

相当な協力が必要です。

仕事でも協力が必要です。特に土日などに発表とか、他の大学の教授などに来てもらわなければならないこともあり、予定を変更出来ない事柄が多いです。その予定日と重要な仕事と重なってしまうと大変です。

日頃から周囲の理解を得ておかないと研究を継続するのは難しいですね。

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そこまで様々な犠牲を払ってでも取る価値はあるのか?

この言葉は重みがあり、博士号取得を目指しているものにとっては辛い言葉でしょう(笑)

  • 単に取れない
  • 費用がかかる
  • 周囲に迷惑かける
  • 仕事に支障がでる
  • 家族サービスに支障がでる
  • 頑張っても取れないかもしれない

私も取得可能年限ギリギリで取れたので、最後まで苦しみました。

家族の理解があったのと、会社からのバックアップ、大学院からの奨学金などがあり。また運良く素晴らしい教授に出逢えた事があり最後まで続ける事ができました。

コインチェック

コインチェック

修士号と違って、取得できるのが前提ではなく、とれなくて当たり前と言う事。

諦めようと思ったことは何度あるかわかりません(笑)

  • 兎に角机に座れない
  • 書き始めることができない
  • 考えがまとまらない
  • データがない
  • 学問的価値を生み出せない

修士号については、正しい方法で正しい理解が出来て、研究を開始するのに必要な要件が満たされていれば取得可能。

博士号はその前提条件は勿論のこと、さらに学問的意義を与えられるかどうか?

これは難しい(笑)

研究分野が日本で少ない場合、海外の論文を中心によんでいかなければならない。

英語の論文というのは、理解した気持ちになるけれど、少し時間が経つとどんな内容であったか忘れてしまいます。その苦しさもありました。

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さらに、統計解析の壁が文系専攻にはあります。きびしぃー。統計解析関連の本を何冊購入したのかわからないくらい買い漁りました。

あと、パソコンとの格闘です。統計解析ソフトをいかに使いこなすか。特に苦しめられたのがSASというソフトです。

データ数が多くなるとエクセルでは対応出来なくなりますし、高度な分析が出来ないからです。データ入力やコマンドを覚えるのが大変です。

データ解析の段階になると、仮説通りの結果になるかどうか不安ですし。

そんな最中に様々な事が起きてくるのです。

本当に鍛錬そのものです。

グローバルクラウン

最後にサラリーマンが博士号とる意味はあるのか?について個人的見解

私は博士号取る意味はあると思います。とれたことよりも、取るまでの過程がとても考えられないくらい困難な道だからです。

その困難を乗り越えてきたという事自体が博士号の価値なんだと思います。

ただし、大学院などでアカデミックジョブを得るには年齢制限もあるので厳しい面もあります。

ただ50手前でリストラされましたが、すぐ仕事につくことはできました。

これから文系の博士号目指される方は、良く検討されてからご判断されるとよいと思います。

でも、仕事しているよりも研究活動で教授と議論している時間が最高に楽しいのは間違いないです。サラリーマンだと、正しい事を正しいと言えない事多いですし。上司の言うことが正しい(笑)

私と教授との議論では、論理的に正しい方が勝ちます(笑)。いくら教授であっても間違えもあります。

そんな、世界が好きです。

正しい道を追い求める姿。上も下もありせん。

(個人特定避けるため伏せ字にしています。)

著者撮影 博士号

以上、お読み下さりまして誠にありがとうございます‼️

是非、いばらの道を歩まれる方が増えることを祈ってます‼️

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サラリーマンで博士号取得するまでの道程

〖末は博士か大臣か?〗

著者 撮影 九州の空

約10年の道のり

と言われたりしておりましたが、なんといっても学歴としては最高峰‼️海外での評価は全く違います!Dr や Ph.D.と呼ばれます。尊敬されます。

でも、実際には博士号のことをこのように表現されます。 

『足の裏の米粒』そうなんです。気にはなるけど食べられない(笑)  

博士号には 課程博士論文博士 の2通りあります。海外では論文博士のような仕組みはなかったりします。 大きな違いは学者としての教養をカリキュラムに沿って、身につけて、研究者として訓練を受けているかどうか。 

論文博士の場合は既にその研究者としての素養を持っていて、既になんらかの研究成果などを有している場合に博士論文の審査によって取得する事になります。 通常は課程博士を目指す事になると思います。


サラリーマンを続けながら、博士号取得を目指すにあたっての道程を今回ご紹介させていただければと思います。

 是非、参考にして頂いて、1人でも多くサラリーマンで博士号取得目指して欲しいと思います‼️

①進学の目的を明確にする!

何故大学院で学ぶのか?目的が明確でないと続きません。また、明確でないと大学院に行く意味もなく、入学試験時の面接でも不合格になります。しっかり課題意識、問題解決意義を深く考えておく必要があるでしょう。 

②家族や周囲の方々の理解が得られているのか?

やはり博士課程は長丁場になるので、周囲の理解が得られていないと継続は難しいと思います。会社の方々の理解も必要になってきます。 実際に入学してみると大変な事がいっぱいあります。ほぼ土日は勉強かもしくは大学院に通わなければなりません。

また、ゼミの発表なども社会人ではない学生とプロジェクト組んだりします。また、在籍期間で博士号はなかなか取れません。

修士号は設定年限で取得可能ですが、博士号はそううまくいきません。取れずに単位だけ取得して中退?というかたちで終わることが多いです。 

博士論文が認められないと博士号はもらえません。その場合、中退とは書かず、「単位取得満期退学」という名称?で記載することが多いようです。

つまりコースワーク(博士課程における単位)は修了しているけれど「博士論文」は書けなかった、もしくは認められなかったという事になります。

私も仕事が多忙であり、論文が出来ず、滞在可能期限マックス使用しました。通常の倍の在籍期間と休学期間もマックス使わないと取得できませんでした。


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 ③大学院選び

これもまた難しい作業です。自分の研究テーマを受け入れてくれそうな指導教授を探さないといけません。大学院の教授のなかでも博士号を持っていない教授もいっぱいいます。そのような教授につくと博士論文の審査に入らない可能性もあったりします。 実際に通えるかどうか?土日に講義をしてくれるのかどうか?学費の問題?入学試験の科目?

 ④入学準備

大学院受験のための書類を作成していかなければなりません。社会人で受験する場合、大抵受験資格として勤務3年以上とか制約を課している事がほとんどです。また、研究指導してもらいたい教授に事前にねまわししておく事も必要です。受け入れてくれる教授が、いなければ入学を認めてもらえない可能性もあるからです。 

⑤大学院入試申し込み書類 

入学願書志望動機書研究計画書履歴書職務経歴書推薦書大学卒業証明書又はその類推できる資料大学の成績証明書 などが必要になってきます。 社会人なので、履歴書は必要です。推薦書は大抵会社の上司にお願いするケースが多いと思います。 厄介なのは研究計画書!!!1 何を書いていいか、わからない(笑)時間かかります!!! 


働きながらでも博士号はとれる

⑥大学院入試の科目

大学によって様々です。専門科目についての論述させたり英語の試験だったり面接があります。 大学院の社会人入試の場合は研究目的がはっきりしている事が殆どですし、実務経験があるという事で比較的試験は甘めです。(笑)だいたい年2回チャンスあります。 

⑦博士前期課程もしくは修士課程

博士後期課程がない、例えばMBAのみしか設置されていない場合は修士課程という呼び方になります。博士後期課程の設置がある場合は前期、後期という呼び名になっています。


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 ⑧大学院入学式

私は行きました‼️やはり嬉しいものです。ガイダンスでしっかり修了要件を確認しておきましょう!前期課程もしくは修士課程の時はしっかり講義を受けたり、レポート出したり、とても忙しくなります。

 ⑨授業開始

仕事しながらなので、通常の倍以上疲労します(笑)平日の夜または、土日に講義が集中するので休みがありません。ただ講義受けるだけならいいのですが、個々の授業内での課題レポートが毎回課せられます。また、グループでの発表があったり、ディスカッションがあったりハードです。

 ⑩研究中間発表

約1年の真ん中あたりに修士論文の中間発表を全教授の前でしなければなりません。研究計画が順調に経過しているのか?この研究方向で良いのか確認の作業となります。必死でパワーポイントやら、参考文献やらで大忙しになります。偉い先生方からのアドバイスやご指摘頂いた内容を踏まえてさらに研究活動を進めていく事になります。また、質問された内容についてどのように修正したのか?記述して質問された先生の確認印をもらわなければなりません。

 ⑪修士論文作成と提出

普通に講義聞いてレポート出したりするのはとても簡単なのですが、なかなかこの論文を書く作業がとてつもなく辛い(笑)書けそうで書けない‼️ 

⑫ 修士論文の審査

主査と副査になる先生が決まります。修士論文の内容についてのプレゼンが必要です。中間発表の流れに沿った内容でないといけません。あまりにも研究方向が違うと修正が求められ、状況によっては修士論文として認められない可能性もあります。 

⑬博士前期課程・修士課程修了

無事めでたく修士号取得!通常は2年間の設定です。社会人の場合は3年で設定いただける大学もあります。 博士号取得するにはさらに博士後期課程に進学する必要があります。そのまま、指導教授を変えずに上がる場合と、他大学院で博士後期課程に入りなおす方法があります。当然ながら博士後期課程への進学のための入学試験があります。 


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⑭博士後期課程進学

博士後期課程の入学試験はより専門性の高い試験と、修士論文についてのヒアリングなども加わります。 

⑮博士後期課程の授業

前期課程とは違い、極端に授業や講義そのものの取得単位数は減ります。その代わり指導教授とのマンツーマンのやり取りが急増します。 ここからが大変な道のりです(笑)ここまでは普通にこなしていけばたどり着く道ですが、ここから先は「運」も必要になってきます。 一つは、博士号取得するまで環境が整い続けられるか?(私はその間、家族の手術、企業合併、転職、リストラ寸前、転勤などの波がありました)ご指導してくださった教授の同僚の方も母国の家族の事情で帰国せざるを得ず断念したり、またMBAを取得した時点で就職し、モチベーションが下がってしまったり、また指導教授そのものが退官されてしまったりされたそうです。

つまり、みんな歳をとる。そして博士号取得には時間がかかる。すべてその期間のライフイベントをクリアしていかなければなりません。 私は「運」がよかったんです(笑) 学費に関しても会社の国内希望就学制度が適用され、会社から補助されましたし、大学院の奨学金も頂いたので、後期課程の学費はほとんど不要でした。そうでなければ、取れるかとれないかわからない学費を年間100万近く支出することは普通許されないと思います(笑)

 ⑯学会発表デビュー

やはり、後期課程になるとみんな学会に所属して発表しなければならなくなります。国内、海外など。 発表していく中で博士論文の骨子が定まってきます。国内でも3回、海外では7度ほどプレゼンテーションしてきました。博士論文は学術への貢献が求められるので、新たな知見や解釈、発見がなければなりません。 この点がとても難関です。 

⑰博士論文中間発表

これも修士論文の時と同様に論文の方向性の確認が行われます。 

⑱博士論文事前予備審査

博士論文を提出すると主査、副査の教授が決定します。これは学内で行われて、論文の審査が行われます。この時は完成していなくてもとりあえず遡上に出すということが大切です。 これに間に合わないと、半年終了が延期します。この未完成の論文を元に口頭試問をうけます。これがまた怖い(笑) 

⑲博士論文本調査

予備調査にて出された問題や修正箇所、不明点などの修正ポイントを記述して回答します。その後、学外の有識者も招いて博士論文の審査、口頭試問が行われます。これもとてもとてもしんどいです(笑)簡単には進みません。

 ⑳博士論文公聴会

口頭試問が通過すると最後の難関として、一般市民への博士論文について説明することが求められます。 

㉑はれて博士号取得!!

書き出して、昔を懐かしく思い出しましたが、書いているだけで震えがくるというか、よく取得できたと我ながら思います(笑) この道のりを乗り越えてきた事そのものが博士号の価値があると思います。 

過去リストラした会社の上司たちは「博士号取得して、今の仕事にどうやくだてるんだ?とっても意味がないだろう?(笑)」とバカにされましたが全くその本質を分かっていません。 その方々には価値が理解できないようです。    どれだけ頭が悪かろうが、高校受験に失敗しようが、人は努力すれば目標達成できるんです。人生はいつからでもやり直せるしチャレンジできる!! そんな思いでいっぱいです。読んでいただいた方、有難うございました! 私は今後もチャレンジする人生を選びたいです!