最新の暗号資産に関連する論文がこれから増加していくと思います。普及に伴って様々な知見が広がっていくでしょう。
暗号資産学術知識浸透の必要性
新しいイノベーションが普及する上で、知識のない投機的な認識をもつ投資家が増加すると、その技術の素晴らしさが見えなくなってしまいます。
そのため、正確な情報に関する論文が多く輩出され、投機的印象から長期的視点で暗号資産を氏の所有する人が増える事が暗号資産普及にとって重要であると思います。
日本の大学ではまだブロックチェーン関連の講座は少ないですが、海外の著名大学では続々と講座が出来たり、学部や学科を作ることにより暗号資産の体系的知識習得機会が出来ています。
これから暗号資産の日本語論文についても探していきたいと思います。
様々な領域や学会などで論文発表される時代が来ると思います。
期待される学門分野としては
- 社会学
- 経済学
- 経営学
- 情報処理学
- コンピューターサイエンス
など、様々な分野での発展を期待しています。
日本の大学においても、体系的に暗号資産を学習でき、研究する組織が必要と思います。
ただ、暗号資産を論文化する問題点があります。
暗号資産の論文作成の難しさ
暗号資産の論文を作成する課題としては、
- 暗号資産の変化のスピード
- 参考論文が殆どない
- ポジショントークの排除
暗号資産の変化スピードは恐ろしいものがあります。論文が完成する頃には、全く違う世界になっている可能性が高いです。
この変化スピードに執筆する速度が追いついていけるか?という問題があります。
また、新しい技術であるために過去の参考論文が殆どないので、自らその世界を作り出して行かなければならない苦労があります。
ネット上で流れる暗号資産についての情報はポジショントークが殆どです。つまり自己の保有する暗号資産に関わる情報発信やそれらについての有利な情報を中心に発信するインフルエンサーが多く存在します。
そのため、中立的な立場での論文作成が求められると思います。
今回、ネット検索している中で2019年に発表された暗号資産についての論文を見つけましたので以下リンク貼らせて頂いております。
著者は現在京大公共政策大学院教授の岩下直行教授です。
論文についてはオープンアクセスで16ページ全文拝読できる状態になっています。参考論文も8文献記載されていますが、全て海外論文でした。
日本人による暗号資産論文が今後増えていくことを期待します!
では以下のリンクより論文ご確認下さい。
「暗号資産への脅威と対策
─ ビットコインの社会への展開による変質 ─
岩下 直行1」
引用 デジタルプラクティス Vol.10 No.3(July 2019)
論文リンク先↓
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=197994&item_no=1&attribute_id=1&file_no=1&page_id=13&block_id=8
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