社会人で博士論文を書く苦悩はブログと同じ?

社会人(平凡なサラリーマン)として10年以上どっぷり仕事していると、論文を書くという事から遠ざかっている人が殆どではないでしょうか?

論文を書く工程とブログを書く工程も同じだと思います。

著者撮影 神戸メルケンパークオリエンタルホテル

サラリーマンは企画書やら、報告書や、申請書類などの業務関係の書類は作成するでしょうが、論文を書くことは殆どないですよね。

実際にサラリーマンとして論文を書く際に苦労した点をご紹介させて頂きたいと思います。

私は論文作成を経験してから、ブログ始めたので、その作成プロセスは良く似ていると思います。

論文作成に苦労した事

実際に論文作成に取り組んみて苦労した点をあげてみたいと思います。

これから社会人で博士号取得を目指す方の参考になれば幸いです。

以下、苦労したと思える項目です。

  • ①英語
  • ②統計解析の理解
  • ③テーマ
  • ④先行研究
  • ⑤仮説の設定
  • ⑥データ収集と解析
  • ⑦アウトプット

①英語

分野によっては、日本語論文がないので苦労します。

兎に角、英語力がないとしんどいです。海外論文を理解して、その知識を論文作成に注がなくてはいけないわけですから。

しかしながら、専門領域の論文を沢山読むとかなり理解するスピードが上がっていくのを感じました。

やはり、慣れというものがあると思います。専門領域の英語論文はすいすい理解出来たりしますが、少し分野がかわるとさっぱりわからなかったりします。笑笑

専門用語などの知識が増えてくるので、自然と理解できるようになるのかも知れませんね。

②統計解析の理解

特に文系出身であれば、統計解析の理解するハードルがあります。

数学やら、統計解析やらがやりたくなくて文系学部に入学しました。

統計解析能力は論文書く際、逃げられない必要な知識です。

これは、なかなかハードルが高くて、15冊以上は統計解析についての本を買いました。

優しい漫画で解説している超優しい本から、難解な本まで読みました。

まさか、サラリーマンになってから微分積分などの教科書読むとは思っていませんでした。笑笑

あと、統計解析に必要なソフトウエアの理解も大変でした。

指導教授が、統計解析ソフトのSAS派だったため、SASの勉強もしなくてはなりません。

SASは世界中で汎用されている統計解析ソフトの頂点?にあるソフトと教えられました。

医学系の論文にも多く利用されています。それだけ信用性が高いという事でしょう。

しかし、このソフトは高額のため、研究機関でないと買う事ができないくらい値段が高いと聞いています。最近はアカデミック所属でクラウド上の利用は出来るようです。

③テーマ

博士論文のテーマを決める事の大変さ。笑笑

これは本当に悩まされます。

ブログ作成でも悩む事ですよね。笑笑

仕事上の課題を解決するテーマでもいいのかも知れませんが、面白くないですね。

テーマを考えるにあたって、インプットがないと想像できません。

ブログでも、毎日何を書いたら良いのかわからないと嘆く人結構いると思います。

テーマが壮大すぎても、論文を書くには難しい。かといって小さすぎてもどうか?というところですね。

壮大過ぎるよりは、絞った方がいいと思います。

あと、その決めたテーマでオリジナリティが出せるのかどうか?

既に先行研究で実証、もしくは論文化がされていると作成する意義がありません。

その意味でも次の章にある 先行研究の収集が大切になってきます。

④先行研究

先行研究を調査するのも、本当に苦労があります。

論文の執筆が遅れると、先行研究の最新バージョンが増えてきて、追いかけるのに必死です。

また、整理するのも大変でした。

論文作成が長引けば長引くほど、自分のテーマと同じ研究をしていないかどうか?

先を越されていないかどうかが心配になります。

かなり、ニッチな領域で研究していたのでそれほど心配はなかったのですが、全世界の研究者が同じことを考えるかも知れません。

全て網羅するのは不可能なので、論文作成の進展状況である時期を検索区切りとするしかありません。

⑤仮説の設定

論文執筆には欠かせない仮説の設定があります。

筆者なりの仮説を考えなければなりません。

これがまた苦労するポイントです。

仮説通りの結果が出るかどうかもわかりません。勿論仮説通りにならない事の方が多いかもしれません。

しかし、論文として主張したい結果と全く異なった場合論文構成をやり直さないといかなくなり、振り出しに戻されます。笑笑

⑥データの収集と解析

仕事上のデータなど多くあったりするのですが、オリジナルデータでなくては利用できません。

公表されているパネルデータのみでは、自己の研究に対する仮説検証するには物足りません。

仮説を元にデータを収集する必要があります。

実はそのデータ収集に費用がかかったりします。

博士論文に利用できるデータの収集が簡単に出来ない事も、執筆ハードルを上げていると思います。

⑦アウトプット

上記の準備段階を終えても、論文を書こうとすると書けなかったりします。

時間があっても机にむかえないんです。不思議ですよね。笑笑

時間がないからという理由ではありません。

少しでも取り掛かれば進むのですが、なかなか取り組めませんでした。

おそらくブログを書いておられる方も同じような悩みがあるのではないでしょうか?

指導教授がいつもおっしゃっていたのは、論文作成というのは、命を削ってするくらい大変な作業なんだよ。と

その道を歩いてみて、その言葉実感しました。

出来ない事は無いけれど、苦悩の道。

本日もご購読ありがとうございました。