サラリーマンで博士号取得するまでの道程

〖末は博士か大臣か?〗

著者 撮影 九州の空

約10年の道のり

と言われたりしておりましたが、なんといっても学歴としては最高峰‼️海外での評価は全く違います!Dr や Ph.D.と呼ばれます。尊敬されます。

でも、実際には博士号のことをこのように表現されます。 

『足の裏の米粒』そうなんです。気にはなるけど食べられない(笑)  

博士号には 課程博士論文博士 の2通りあります。海外では論文博士のような仕組みはなかったりします。 大きな違いは学者としての教養をカリキュラムに沿って、身につけて、研究者として訓練を受けているかどうか。 

論文博士の場合は既にその研究者としての素養を持っていて、既になんらかの研究成果などを有している場合に博士論文の審査によって取得する事になります。 通常は課程博士を目指す事になると思います。


サラリーマンを続けながら、博士号取得を目指すにあたっての道程を今回ご紹介させていただければと思います。

 是非、参考にして頂いて、1人でも多くサラリーマンで博士号取得目指して欲しいと思います‼️

①進学の目的を明確にする!

何故大学院で学ぶのか?目的が明確でないと続きません。また、明確でないと大学院に行く意味もなく、入学試験時の面接でも不合格になります。しっかり課題意識、問題解決意義を深く考えておく必要があるでしょう。 

②家族や周囲の方々の理解が得られているのか?

やはり博士課程は長丁場になるので、周囲の理解が得られていないと継続は難しいと思います。会社の方々の理解も必要になってきます。 実際に入学してみると大変な事がいっぱいあります。ほぼ土日は勉強かもしくは大学院に通わなければなりません。

また、ゼミの発表なども社会人ではない学生とプロジェクト組んだりします。また、在籍期間で博士号はなかなか取れません。

修士号は設定年限で取得可能ですが、博士号はそううまくいきません。取れずに単位だけ取得して中退?というかたちで終わることが多いです。 

博士論文が認められないと博士号はもらえません。その場合、中退とは書かず、「単位取得満期退学」という名称?で記載することが多いようです。

つまりコースワーク(博士課程における単位)は修了しているけれど「博士論文」は書けなかった、もしくは認められなかったという事になります。

私も仕事が多忙であり、論文が出来ず、滞在可能期限マックス使用しました。通常の倍の在籍期間と休学期間もマックス使わないと取得できませんでした。


博士号のとり方[第6版]―学生と指導教員のための実践ハンドブック―

 ③大学院選び

これもまた難しい作業です。自分の研究テーマを受け入れてくれそうな指導教授を探さないといけません。大学院の教授のなかでも博士号を持っていない教授もいっぱいいます。そのような教授につくと博士論文の審査に入らない可能性もあったりします。 実際に通えるかどうか?土日に講義をしてくれるのかどうか?学費の問題?入学試験の科目?

 ④入学準備

大学院受験のための書類を作成していかなければなりません。社会人で受験する場合、大抵受験資格として勤務3年以上とか制約を課している事がほとんどです。また、研究指導してもらいたい教授に事前にねまわししておく事も必要です。受け入れてくれる教授が、いなければ入学を認めてもらえない可能性もあるからです。 

⑤大学院入試申し込み書類 

入学願書志望動機書研究計画書履歴書職務経歴書推薦書大学卒業証明書又はその類推できる資料大学の成績証明書 などが必要になってきます。 社会人なので、履歴書は必要です。推薦書は大抵会社の上司にお願いするケースが多いと思います。 厄介なのは研究計画書!!!1 何を書いていいか、わからない(笑)時間かかります!!! 


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⑥大学院入試の科目

大学によって様々です。専門科目についての論述させたり英語の試験だったり面接があります。 大学院の社会人入試の場合は研究目的がはっきりしている事が殆どですし、実務経験があるという事で比較的試験は甘めです。(笑)だいたい年2回チャンスあります。 

⑦博士前期課程もしくは修士課程

博士後期課程がない、例えばMBAのみしか設置されていない場合は修士課程という呼び方になります。博士後期課程の設置がある場合は前期、後期という呼び名になっています。


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 ⑧大学院入学式

私は行きました‼️やはり嬉しいものです。ガイダンスでしっかり修了要件を確認しておきましょう!前期課程もしくは修士課程の時はしっかり講義を受けたり、レポート出したり、とても忙しくなります。

 ⑨授業開始

仕事しながらなので、通常の倍以上疲労します(笑)平日の夜または、土日に講義が集中するので休みがありません。ただ講義受けるだけならいいのですが、個々の授業内での課題レポートが毎回課せられます。また、グループでの発表があったり、ディスカッションがあったりハードです。

 ⑩研究中間発表

約1年の真ん中あたりに修士論文の中間発表を全教授の前でしなければなりません。研究計画が順調に経過しているのか?この研究方向で良いのか確認の作業となります。必死でパワーポイントやら、参考文献やらで大忙しになります。偉い先生方からのアドバイスやご指摘頂いた内容を踏まえてさらに研究活動を進めていく事になります。また、質問された内容についてどのように修正したのか?記述して質問された先生の確認印をもらわなければなりません。

 ⑪修士論文作成と提出

普通に講義聞いてレポート出したりするのはとても簡単なのですが、なかなかこの論文を書く作業がとてつもなく辛い(笑)書けそうで書けない‼️ 

⑫ 修士論文の審査

主査と副査になる先生が決まります。修士論文の内容についてのプレゼンが必要です。中間発表の流れに沿った内容でないといけません。あまりにも研究方向が違うと修正が求められ、状況によっては修士論文として認められない可能性もあります。 

⑬博士前期課程・修士課程修了

無事めでたく修士号取得!通常は2年間の設定です。社会人の場合は3年で設定いただける大学もあります。 博士号取得するにはさらに博士後期課程に進学する必要があります。そのまま、指導教授を変えずに上がる場合と、他大学院で博士後期課程に入りなおす方法があります。当然ながら博士後期課程への進学のための入学試験があります。 


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⑭博士後期課程進学

博士後期課程の入学試験はより専門性の高い試験と、修士論文についてのヒアリングなども加わります。 

⑮博士後期課程の授業

前期課程とは違い、極端に授業や講義そのものの取得単位数は減ります。その代わり指導教授とのマンツーマンのやり取りが急増します。 ここからが大変な道のりです(笑)ここまでは普通にこなしていけばたどり着く道ですが、ここから先は「運」も必要になってきます。 一つは、博士号取得するまで環境が整い続けられるか?(私はその間、家族の手術、企業合併、転職、リストラ寸前、転勤などの波がありました)ご指導してくださった教授の同僚の方も母国の家族の事情で帰国せざるを得ず断念したり、またMBAを取得した時点で就職し、モチベーションが下がってしまったり、また指導教授そのものが退官されてしまったりされたそうです。

つまり、みんな歳をとる。そして博士号取得には時間がかかる。すべてその期間のライフイベントをクリアしていかなければなりません。 私は「運」がよかったんです(笑) 学費に関しても会社の国内希望就学制度が適用され、会社から補助されましたし、大学院の奨学金も頂いたので、後期課程の学費はほとんど不要でした。そうでなければ、取れるかとれないかわからない学費を年間100万近く支出することは普通許されないと思います(笑)

 ⑯学会発表デビュー

やはり、後期課程になるとみんな学会に所属して発表しなければならなくなります。国内、海外など。 発表していく中で博士論文の骨子が定まってきます。国内でも3回、海外では7度ほどプレゼンテーションしてきました。博士論文は学術への貢献が求められるので、新たな知見や解釈、発見がなければなりません。 この点がとても難関です。 

⑰博士論文中間発表

これも修士論文の時と同様に論文の方向性の確認が行われます。 

⑱博士論文事前予備審査

博士論文を提出すると主査、副査の教授が決定します。これは学内で行われて、論文の審査が行われます。この時は完成していなくてもとりあえず遡上に出すということが大切です。 これに間に合わないと、半年終了が延期します。この未完成の論文を元に口頭試問をうけます。これがまた怖い(笑) 

⑲博士論文本調査

予備調査にて出された問題や修正箇所、不明点などの修正ポイントを記述して回答します。その後、学外の有識者も招いて博士論文の審査、口頭試問が行われます。これもとてもとてもしんどいです(笑)簡単には進みません。

 ⑳博士論文公聴会

口頭試問が通過すると最後の難関として、一般市民への博士論文について説明することが求められます。 

㉑はれて博士号取得!!

書き出して、昔を懐かしく思い出しましたが、書いているだけで震えがくるというか、よく取得できたと我ながら思います(笑) この道のりを乗り越えてきた事そのものが博士号の価値があると思います。 

過去リストラした会社の上司たちは「博士号取得して、今の仕事にどうやくだてるんだ?とっても意味がないだろう?(笑)」とバカにされましたが全くその本質を分かっていません。 その方々には価値が理解できないようです。    どれだけ頭が悪かろうが、高校受験に失敗しようが、人は努力すれば目標達成できるんです。人生はいつからでもやり直せるしチャレンジできる!! そんな思いでいっぱいです。読んでいただいた方、有難うございました! 私は今後もチャレンジする人生を選びたいです!

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