社会人(平凡なサラリーマン)が文系の博士号を取る意味

著者撮影 母校の大学院での修了式

社会人として博士号取得を目指している方も増ているのではないでしょうか?

国も博士を量産すべきと言われていた時代もありました。

MBAなどの修士号取得されるサラリーマンの方は多いと思います。でも博士号となるとどうでしょう?

流石に金銭面や時間を割けるかといった問題がでてきます。また、その苦労に見合った得られるものがあるのか?といった悩みが出てきます。

やはり時間がかかるということはとてもネックです。家族がいれば、家族を犠牲にせざるを得ません。土日ほとんど研究室や自宅に閉じこもりっきりになりますし。

それだけの金銭的余裕と時間、家族や周囲の説得ができるかどうか。

それだけではなく、働く環境の変化も大きく影響与えます。私の場合2社目で尊敬する課長に、出会い、3社目の会社で大学院に通い始め、修士課程の1年から2年になる時に会社が買収される事になり転籍と移動があり、遠方から教授の指導を受け卒業しました。

修士号取得と同時に転職しました。それから3年後博士後期課程へと進学しました。

後期課程の間にも指導教授の退官があり、移動された大学院へボランティアでご指導頂くことになました。

つまり、自分だけの都合とかではなく、周囲の環境変化に対応していかないといけません。

修士2年、博士後期課程3年と規定されているので最低この期間は必要になります。

私は休学をし、最大限の延長をしました。

働きながらだと通常の期間での博士号取得はまず無理だと思います。

指導教授との仲が悪いとまず博士号取得は難しいと思います。様々なお願いをしないといけないからです。

長期戦なので様々なライフイベントをクリアしていかないといけません。勿論指導頂く教授のライフイベントも。

息子が小さい時だったので、充分遊んだり、くかまってやれたかと言うと、あまりできていません。家族の手術もありました。

家族や周囲の説得と同意ができないようではチャレンジしない方がいいかもしれません。

相当な協力が必要です。

仕事でも協力が必要です。特に土日などに発表とか、他の大学の教授などに来てもらわなければならないこともあり、予定を変更出来ない事柄が多いです。その予定日と重要な仕事と重なってしまうと大変です。

日頃から周囲の理解を得ておかないと研究を継続するのは難しいですね。


働きながらでも博士号はとれる

そこまで様々な犠牲を払ってでも取る価値はあるのか?

この言葉は重みがあり、博士号取得を目指しているものにとっては辛い言葉でしょう(笑)

  • 単に取れない
  • 費用がかかる
  • 周囲に迷惑かける
  • 仕事に支障がでる
  • 家族サービスに支障がでる
  • 頑張っても取れないかもしれない

私も取得可能年限ギリギリで取れたので、最後まで苦しみました。

家族の理解があったのと、会社からのバックアップ、大学院からの奨学金などがあり。また運良く素晴らしい教授に出逢えた事があり最後まで続ける事ができました。

修士号と違って、取得できるのが前提ではなく、とれなくて当たり前と言う事。

諦めようと思ったことは何度あるかわかりません(笑)

  • 兎に角机に座れない
  • 書き始めることができない
  • 考えがまとまらない
  • データがない
  • 学問的価値を生み出せない

修士号については、正しい方法で正しい理解が出来て、研究を開始するのに必要な要件が満たされていれば取得可能。

博士号はその前提条件は勿論のこと、さらに学問的意義を与えられるかどうか?

これは難しい(笑)

研究分野が日本で少ない場合、海外の論文を中心によんでいかなければならない。

英語の論文というのは、理解した気持ちになるけれど、少し時間が経つとどんな内容であったか忘れてしまいます。その苦しさもありました。

さらに、統計解析の壁が文系専攻にはあります。きびしぃー。統計解析関連の本を何冊購入したのかわからないくらい買い漁りました。

あと、パソコンとの格闘です。統計解析ソフトをいかに使いこなすか。特に苦しめられたのがSASというソフトです。

データ数が多くなるとエクセルでは対応出来なくなりますし、高度な分析が出来ないからです。データ入力やコマンドを覚えるのが大変です。

データ解析の段階になると、仮説通りの結果になるかどうか不安ですし。

そんな最中に様々な事が起きてくるのです。

本当に鍛錬そのものです。


博士号のとり方[第6版]―学生と指導教員のための実践ハンドブック―

最後にサラリーマンが博士号とる意味はあるのか?について個人的見解

私は博士号取る意味はあると思います。とれたことよりも、取るまでの過程がとても考えられないくらい困難な道だからです。

その困難を乗り越えてきたという事自体が博士号の価値なんだと思います。

ただし、大学院などでアカデミックジョブを得るには年齢制限もあるので厳しい面もあります。

ただ50手前でリストラされましたが、すぐ仕事につくことはできました。

これから文系の博士号目指される方は、良く検討されてからご判断されるとよいと思います。

でも、仕事しているよりも研究活動で教授と議論している時間が最高に楽しいのは間違いないです。サラリーマンだと、正しい事を正しいと言えない事多いですし。上司の言うことが正しい(笑)

私と教授との議論では、論理的に正しい方が勝ちます(笑)。いくら教授であっても間違えもあります。

そんな、世界が好きです。

正しい道を追い求める姿。上も下もありせん。

(個人特定避けるため伏せ字にしています。)

著者撮影 博士号

以上、お読み下さりまして誠にありがとうございます‼️

是非、いばらの道を歩まれる方が増えることを祈ってます‼️

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