サラリーマンとして働きながら、大学院通うなど普通ではない事をするので、悩みはいっぱいありました。
実際にどのような悩みを抱えながら社会人として博士課程に通っていたのか、ご紹介させて頂きます。
色々悩みは出てきますが、実際に博士課程在籍中に感じた悩みについて書いてみようと思います。
人と違う道に進むので、周囲の理解を得るのは難しいです。
- ①大学院単位取得について
- ②学費捻出について
- ③家庭サービスについて
- ④職場での人間関係
- ⑤学位が取れるかどうかについて
悩みありますねー笑笑
やってみないとわからない!
長い道のりなので、地道に行くしかありません。
①大学院単位取得について
大学院に入ったからには卒業目指す事になるのですが、働きながらで修士号とるまで、かなり単位をとらないといけません。
ほとんどの土日潰れます。土曜日の授業や講義がだいたい1時間目から5時間目までびっしり入っていました。さらに平日の夜も講義入ってたりしました。
しかも、私の場合は元々大学時代は法学部で大学院は経営系に変更したので、基礎知識は学部生の授業も受講させて頂いたりして勉強しました。
大学院は教授との距離が近くなる事もあり、学部での授業なども直接お願いする事により参加させて貰えたりします。
土曜日フルに授業を受けるだけでも大変ですが、次の週にはそれら授業に対する宿題やレポートなどを日曜日と平日に作成しなければなりません。
仕事している中で、それら時間を確保しなければならないのが悩みでした。
兎に角無駄な時間を減らす努力必要です。
博士号のとり方[第6版]―学生と指導教員のための実践ハンドブック―
②学費捻出について
外資系のサラリーマンを当時していたので年収はかなり高かった事もあり、息子がまだ小さかった事で教育費がそれ程必要でなかったので学費捻出ができたと思います。
修士課程については全て自己負担でした。
博士後期課程進学する気持ちになっても、学費の捻出がネックになってきました。
やはり既に二年間の大学院生活で貯金が無くなってきた事や、博士後期課程進学する意義を妻に認めてもらう事が必要となりました。
幸運な事に当時勤めていた会社の社内規定を熟読していると、スキルアップを補助金する制度があることを見つけました。
国内希望修学制度という、会社から奨学金を貸与する仕組みがある事がわかり、そのお金を利用する事で家計からの支出を抑える事が出来ました。
サラリーマンで博士号目指す人は、社内のスキルアップを補助する制度をくまなく読んで見て下さい。もしかすると、そのような制度があるかも知れません。
私の場合、大学院からの奨学金も出る事になり、雑費以外のお金が全く必要なかった事もラッキーでした。
そういう意味では悩みは解消されました。
学部生からストレートに博士号取得を目指す方は逆に元々の収入源がないので、さらに大変だと思います。ご両親が裕福な方はべつにですけど。
この点は社会人で博士課程に在籍されている方の方が有利ですね。
社会人大学院生のススメ―働きながら、子育てしながら博士・修士
③家庭サービスについて
博士課程在籍中は家族サービスはほとんど出来てませんでした。
そして、今単身赴任になりさらに家族サービスが出来にくくなってしまっています。
これは、サラリーマンで博士課程に進む方は覚悟しなければならないと思います。
学期が変わる間の休みの期間は集中して旅行に行くなど、頑張らないといけないと思います。
修士課程までなら2年で卒業出来ると思いますが、博士号取得するにはどれだけ時間が必要かわかりませんので、家族サービスは特に注意が必要です。
一点豪華主義の旅行を計画するのも良いと思います。
④職場での人間関係
当時の上司との関係は良好でしたので、問題はありませんでした。
大学院に通っているために、仕事が出来ていないと思われる事が不安だったので普通以上に仕事頑張りました。
大学院での研究から現場で使える理論なんかの講義を営業所で実施したりして貢献しました。
しかしながら、全ての方の理解は得られていなかったと思います。
陰では非難されていたのかもしれません。だからこそ、昼間の仕事は全力でしなければなりません。
ただ批判されていても、気にすることなくやり抜くしかありません!
⑤学位が取れるかどうかについて
一つの壁は修士号を取れるかどうかでしょう。
同期で入学したメンバーはほぼ取得出来ていたと思います。
病気や、仕事の関係で修士論文執筆に時間がかかった人は、次のタイミングで修了していたように思います。
修士号については、それ程独創性や学術への貢献といった面は求められていないのではないかと思います。
基本的には正しい方法で、正しい研究の方法などを学んでいるかどうか?
そのあたりをクリア出来ていれば修了できると思います。
ところが、博士号取得は必ず取得できるとは言えないと思います。
離脱する方も多いですし、学費捻出が困難になったり、仕事との両立がが難しくなったり、指導教授が退官されたり、様々な環境変化もあります。
それ以上に、本人のモチベーションが続くかどうか?これが一番重要と思います。
1番困った事は、分析のためのデータ収集だと思います。
やはりパネルデータでの分析は限界がありますし、オリジナルデータでないと仮説に対する答えを出す事が難しいからです。
これら悩みを抱えながらサラリーマンで博士号目指す方がおられると思います。しかしながら、山を登り終えるとスッキリします。
全ての苦労が報われます。笑笑
是非チャレンジして欲しいです!