博士課程でも博士号取得を目指さない学生は就職活動を行います。
どのような活動になるのでしょうか?実際に私が在籍していた博士課程学生の就職活動の様子をご紹介させて頂きたいと思います。
目次
- 修士課程の就職活動
- 博士後期課程の就職活動
- アカデミックポストについて
- 博士号取得者の選別方法
- まとめ
修士課程の就職活動
博士号取得を目指さない、あるいは諦めた方は修士号取得とともに就職先を探す事になります。
学部生とほぼ同じステップを進みます。
ただ、修士課程は2年間しかないので、単位取得や修士論文の作成にも追われるため、かなりタイトなスケジュール設定となります。
単位を初年度にとりまくらないと就職活動に影響します。
学部生と同様にインターンシップにも参加されておりました。
大学院研究室の同僚は学生から上がってきた方々だったので、そのまま博士後期課程には行かれず就職されていきました。
一部上場企業や外資系メーカーなど、かなり良い就職先へ内定取られておりました。
文系でも修士課程までなら就職も問題なさそうな感じでした。
博士後期課程の就職活動
それでは、博士後期課程修了後の仕事はどうなるのでしょうか?
私のように、元々企業勤めで来ている人以外はアカデミックポストを目指していると思います。
昔は教授とのつながりやコネクションで、空いているポストへ紹介する形で教育職につくことが多かったようです。
今もその流れもあるようですが、最近はポストのオープン化が進んでおり、公募という形で一般に募集をかけるようになってきています。
私より先に博士後期課程に在籍されていた方々はアカデミックポストにつかれております。
学生から進学された方々で、アカデミックポストかしか道はないと決意されておりました。
指導教授の推薦があり、アカデミックポストにつけたようです。
博士号取得後に講師として教鞭をとられた方もおられれば、在籍中には博士号が取れずに、教鞭をとりながら在職中に博士号を取られた方もおられます。
大学院によって規定があるのですが、博士課程単位取得退学してから数年以内に博士論文の審査に通ると課程博士として認められているようです。
規定の年限内に博士号を取れるかどうかはわからないです。
博士号取得者の選別方法
では、博士号取得したとして、アカデミックポストに公募した際の選別はどのように行われるのでしょうか?
実際に私は公募に応募したわけではありませんが、聞いた話にはよると、以下のプロセスがあるようです。
- 教授推薦
- 公募に応募
- 書類審査
- 面接
- 模擬授業
勿論指導教授の推薦は大きいと思います。特にその学問分野で影響力がある場合、その効果は絶大です。
書類審査で重視されるのは、どれだけペーパーを書いているか?
学問雑誌の権威のある学術誌に論文がどれだけ掲載されているか?が重要です。
どの学術誌でもいいと言うわけではなく、学術誌にもランキングがあり、インパクトファクターとよばれる指標で権威度が評価されます。
あと、査読論文がどれだけ書いているか?が重要になります。
書類審査を通過すると面接や模擬授業の試験があります。
採用予定している大学にて面接と模擬授業などの試験があります。
模擬授業に関しては事前の準備と練習が相当必要と思います。
まとめ
博士課程の就職活動についてご紹介させて頂きました。
修士課程については学部生と変わらない就職活動でした。
また、学部生よりも一流企業に就職できていたように思います。
博士後期課程の就職活動は企業への就職はかなり難しい状況でアカデミックポストを目指すなら指導教授の推薦と、アクセプト論文数という業績、模擬授業をクリアしなければなりません。
大学院進学を検討されている方の参考になれば幸いです。
本日もご購読頂き誠に有難うございました。